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ぜんぶ嘘

一人恋愛議事録

5.どちらでも同じこと

 悪夢を見た。元恋人が恨み辛みを蒸し返して長文メールを送ってきたり周囲の人間が一緒になって攻撃してくるといった散々な内容。目が覚めたら久しぶりの雨だった。

 私の人生はどうにもこうにも捻じくれてしまっているが基本的にゴムみたいな伸縮のある素材なので、ひとたび力が抜ければ元通りなのだった。こういう泥臭さとは無縁な自分の感覚がたまにつまらない。世の中は不器用な人間のほうが人気が出るからです。

 だからといって人気者になってチヤホヤされたいとかじゃなくて、人気者になるってことは暗いところでピカピカ光ってるようなものなので、夏の夜の街灯に得体の知れない有象無象が集っている様子しか想像できない。だからこそ私は日陰者なのです。夜に蝶々は飛ばないと思うけど、猫とか夜行性だし、夜には夜のよさがある。

 

 ブログを書くと恋人ができてブログどころではなくなるっていうのが私の中では定説だけど、ブログを書くくらい暇だとそれと同じ労力で人が見つかるってだけだなって思いました。出会いがないとか彼氏できないみたいな愚痴を垂れ流してる人って一定数いると思うんだけど、とにかくオスを獲りに行くぞと思えばそんなに難しいことではない気がします。

 私は恋人と別れるたびにもう誰とも付き合いたくないなって思うんだけど、とにかくオスという生き物はメスを孕ませることしか考えてない。それどころか孕ませた上に社会的な重荷を負わせてくる存在なので、男体を求めると面倒ごとがアンハッピーセットって感じなので単品注文したいんだけど、なんだかうまくいかないものだ。

 

 自分は誰かと付き合って永続的に幸せになろうなんて思ってないからいいんだけど、とにかく射幸心を全開にしてくる男性諸君は不幸でならない。不幸でならないが、いい加減歳をかさねてくると不幸にも強くなっているもののはずなので、そこに期待することにする。大人なんだから自己責任ですっ

 女の子が王子様と結婚するおとぎ話は「いつまでもいつまでも幸せに暮らしました」みたいな定型文で締められてることが多い気がするけど、では私たちの大好きなマリーアントワネットではどうだろうか。現実味がないと切り捨てられそうだ。マリーの熱心な愛好家たちが豪華絢爛なヴェルサイユの奥に血生臭い断頭台を夢見ているのだとしたらそれはそれで愉快だ。

 

 幸せは永遠につづかなくていいと思う。永遠なんてないし、永遠を探しに行くのはそれなりの代償は払わねばならない。代償を払ってそれをやってみたらすごく楽しかったけど人には勧められません。人には勧められないが、私は蟻地獄みたいな女なのでついついかわいらしい男や女がいるとこちらへ手招きして一緒に堕ちてみたくなるなっていう欲望を隠すのはもうやめて素直になろうと思います。